人工知能シリーズ② 人工知能、不完全情報を越える

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さて、人工知能分野は面白い。

最近、ワタスは人工知能についてかなりウォッチしてます。
自分でも人工知能プログラムをいじって遊んだりしてるんですが。

４月から畑もやりつつ、人工知能、はたまたブロックチェーンもやっている。
そして更にアルザル科学の研究もすすめています。

なんたるハイパーなブログでしょうか。
もはや意味が分かりません。

ところで、以下の文章。
この記事。何を隠そう、人間じゃなく人工知能が書いてます。

おはようございます。今日から新学期がスタートする学校が多いと思います。１月１０日の九州北部（福岡県福岡地方）の天気予報は、晴れ時々くもりでしょう。降水確率は午前、午後ともに１０％でしょう。傘は持たなくても大丈夫です。
日中の最高気温は１１度、最低気温は６度となる見込みです。前日より最高気温は１度低く、最低気温は４度低いでしょう。平年と比べて最低気温は２度上回り、最高気温は平年並みでしょう。
風は北西の風後北の風、海上では後北西の風やや強くなるでしょう。日の出は午前７時２３分。日の入りは午後５時２９分です。
今日のお出かけには、コートを着ないと寒いでしょう。今夜の夜空は、よく見れば星が現れるかもしれません。

＝2017/01/10付西日本新聞朝刊＝

まぁ単純な記事ですが。
さて、この記事。人工知能さんはどのぐらいの時間をかけて書いたでんしょうか。

そう。
答えはたったの1秒です。

ぇー。

これでは、人間の記者はお払い箱ですね。
もはやニュース記事は人工知能野郎の書いたのかも知れません。

さて、以下の文章。これは誰が書いのでしょうか。

コンニチワ。

長野ハ今日モ極寒デスタ。４月ニハイッタトイウノニ。ッタク。

今朝、トイレノ便座ニ、ナゼカ電気ガ入ッテイマセンデスタ。

スワッタトタンニ

ヒャッハーー！

思ワズ叫び声ヲアゲテシマイマスタ。

くほほほほ。

もちろんこれはワタスが書きますた。
くほほ。

しかしながら、今後、このようにワタスの文体を真似た人工知能野郎が出てきでもしたらあんた。
もはや本体の方が用済みになってしまうではないですか。

やらせはせん！

しかし昨今の人工知能の発達ぶりは驚くものがあります。

ちょっと気になったニュースを載せときましょう。
全部最近の話。

以下は将棋のニュース。
今月1日、名人がPONANZAという将棋ソフトに負けたとか。

http://www.sankei.com/photo/daily/news/170401/dly1704010025-n1.html
佐藤名人、ソフトに敗北　将棋タイトル保持者で初

もはや将棋は勝てなくなってるんでしょうかね。
いや、まだあの天才、羽生名人が残っています。羽生名人に望みを託しましょう。

囲碁は有名ですね。去年の３月に世界チャンピオンのイ・セドル(李世乭)九段がGoogleの人工知能「AlphaGo」に負けました。
日本でも先月３月に、６冠の井山碁聖が人工知能に負けました。

チェスは、とっくの昔に世界チャンピオンがIBMのディープブルーに負けています。
1997年の話です。

で、最近、ワタスが驚いたのはポーカーです。

先月のニュース。

史上初、ポーカーで人工知能がプロに勝利
https://dot.asahi.com/afp/2017030300077.html
【AFP＝時事】世界で初めて人工知能（AI）がポーカーでプロのプレーヤーに勝利したことが、2日付の米科学誌サイエンス（Science）に発表された。

　カナダのアルバータ大学（University of Alberta）らが開発したAI「ディープスタック（DeepStack）」は、昨年12月に世界ポーカー機構（International Federation of Poker）が招いたプロポーカープレーヤー11人に勝利した。ディープスタックとプロポーカープレーヤーは「ヘッズアップ・ノーリミット・テキサス・ホールデム」というゲーム形式で勝負した。

　報告書によると、ディープスタックの勝因は「チェッカーやチェス、囲碁のように目の前に情報が完全に示されているゲームと、情報が不完全なゲームへの対処法の違い」を埋めたことにある。ディープスタックでは、一つ一つの決定について戦略を見直すディープラーニング（深層学習）によって磨かれる「直観」形態を開発した。

ったく、ディープマインドとか、ディープスタックとか。
ディープとつければ良いというものではありませんよ。

こうなったらディープタマタマなどというAIでも作るしかありません。

それにしても、人工知能がポーカーに勝つ。
これは、将棋や囲碁、チェスで勝つとは、訳が違います。

将棋や囲碁、チェスはお互いに持ってる情報が開示されたゲームです。
駒の数、種類、手元にはどの駒を持ってるか、これからどの場所に置けるのか。
情報が全部開示されていて完全情報で戦うのです。

でも、ポーカーは違います。
情報が不完全です。

誰がどのカードを持ってるのか。どの手を作ろうとしているのか。

情報不完全ゲーム。情報隠蔽ゲーム。

麻雀もそうですね。
情報隠蔽しながら戦うゲームは色々あります。
情報を隠蔽しつつ騙しあうゲームです。まったく読めない運という要素も入ってきます。

そこを読み合うのが面白いゲームとも言えますが。

でも、この分野も人工知能が勝ってしまう。

それはポーカーどころの話ではありません。

今度はポーカーでAIが人間を超える！その重要な意味とは?
http://www.gizmodo.jp/2017/02/ai-won-against-poker-pro.html

このシステムはより幅広い分野での応用が期待されています。Sandholmさんによれば、現実世界の状況とは、言わば「不完全な情報」を使った「ゲーム」なのです。彼は、似たようなシステムが交渉やサイバーセキュリティー、医療プランニングなどに使われていく未来を想定しています。
：
ルイビル大学のコンピュータ科学教授Roman V YampolskiyさんはThe Guardian上で警鐘を鳴らしています。「ポーカーどころの騒ぎではありません。ビジネスや軍事の分野で人間を圧倒できる機械ができるのです。人類がそれにどう反応するのか、心配でなりません。」

いずれは、多くの人間が不要になってしまう世の中になってしまうのでしょうか。ライターの私たちも大丈夫かな…。

情報が不完全なのに勝ってしまい隠蔽されても勝つAI。

それは本来、人間が得意としてきたところです。情報が隠されててもそこを経験値や勘であてる。

そこでも負けるのならそれは、現実世界でも勝てないということですよね。

あのグーグルのセルゲイ・ブリンさんがこう言ってます。
スイスのダボス会議でのことです。

スイスのダボス会議というのが気になりますが。

http://www.express.co.uk/news/science/756744/AI-sergey-brin-google-deepmind-world-economic-forum

‘We don’t know the limits’ Google co-founder talks about the meteoric rise of AI machines
我々はその限界が分からない。グーグルの共同創始者が最近の驚異的な人工知能の発達について語った。

Speaking at the World Economic Forum annual meeting in Davos, Switzerland,・・

Sergey Brin, who, alongside Larry Page, co-founded search engine giant Google, says that he is unsure where artificial intelligence (AI) is heading, and has been surprised by the meteoric rise.
：
The Soviet-born businessman admits that he “didn’t pay attention” to the quick evolution of AI, and is unsure what the future holds.

スイスのダボス会議でセルゲイ・ブリンはラリー・ペイジと並んでグーグルの創始者として知られていますが、人工知能がどこに向かってるのか分からない。最近の驚異的な発達に驚いていると発言しました。

このソビエト生まれのビジネスマンは、こんなに人工知能が発達するのか注意を払ってなかった。そしてその未来がどうなるのか見当がつかない。と発言しました。