古き良き日本が味わえる　日本橋　高島屋　お中元コーナー

さて、以下は今日、気になったニュースです。
熱海市で以下のような声かけ事案が発生したとか。

学校安全ナビより

声かけする男！（熱海市立桃山小学校 他）
［件名］声かけ事案発生
［日時］7/2(火)20:50頃
［場所］熱海市田原本町11番1号　JR熱海駅
［学区］桃山小学校
［状況］歩いて帰宅途中、男に「中学生？勉強頑張って」と声をかけられた。
［遭遇者］中学生・男子
［行為者］40代　180cm位　やせ型　白色ポロシャツ　白色長ズボン　

うーん。
中学生に勉強頑張って！と声をかけるなどと。。

まるっきりいい人じゃないか！
このような些細な心遣いが事案化されるディストピア化する日本。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、先日、都内に行った時のことです。

ワタスの親類が買い物してきてくれというので
日本橋の高島屋に行ってきますた。

え～面倒くさい　そんなのアマゾンで買えばいいでしょ。
そう言うと
アマゾン？

なんで南米まで行って買わなきゃならないんだ。
バカを言うんじゃない。

そのようなスカポンタンな会話になってしまう高齢者のため
しょうがないのでお使いに行って来たのですた。

いや、これがワタスには逆カルチャーショックですた。

皆様、以下はなんだと思いますか。
銀行？

いえいえ。
これは高島屋のお中元の順番待ち。

来てる人達は60歳以上の人がほとんどで
大挙してやってきてわざわざ整理番号で待ってお中元を買うのですね。

まぁ、最近の若い人にお中元などという文化はもはやない。

ヒャッハー！最近暑いね！

LINEでスタンプ送って終わりというものです。

ワタスも実をいうと最近までお中元とお歳暮の違いが分かりませんですた。
えーっと、お中元とは夏に送って、お歳暮は年末に送るものなのか。
知らなかったなぁもう。
ってなもんですた。

くほほほ。

それにしても。
行ってみて思わぬ収穫。

これがめっちゃ楽しい場所ですた。


これは2年前。
クマモンも来てたようですた。

とにかく辺り一面に日本中の銘品、銘菓の数々が並んでる。

それで普通に歩いてると
あんた、そーめん食べてって。

おばちゃんが試食をもって来て懇切丁寧に商品の説明をしてくれる。

このそーめんはね。
産地がどうの味がどうの品質がどうの。
他と全然違うでしょ。
とかなんとか。

うーん
確かに美味しい。
すすめられるままに食べてたらお腹がいっぱいになってしまう。

この楽しさ。
なんでしょう。

普通に楽しいアトラクションですた。

アマゾンのボタンをポチっと翌日配達。
そんなものでは味わえない贅沢さです。

コンビニエンスな世の中では味わえない豊かさ。

なんでも便利。
せわしなく忙しい世の中。
便利になったと思ったら、忙しくなっただけだった。

このゆっくりとした時間と試食をしながらのコミュニケーション。

確かに若い人は来てないけど、
楽しさが分かった。

だからおっちゃんとおばちゃん達は大挙してここにやってくるのか。
昭和の時代はこうやって買い物してたんだ。

忘れてた。
これが本当の贅沢なんだ。

もちろん店側はこういう接客のおばちゃんを大量に雇ってたら
このAI時代生き残るのは難しいでしょう。

でも、この豊かさ。上質な時間。

これはずっと残って欲しい。

楽しくお腹いっぱいになりつつ
いつまでも失われないで欲しい。

そう思いますた。

昭和の贅沢を味わいたい人は日本橋高島屋お中元コーナー。
7月22日までやってます。
行ってみてはどうでしょうか。

本当にありがとうございますた。

以下は前に載せた　この時代に生きる私たちの矛盾という文章です。

「この時代に生きる　私たちの矛盾」

ビルは空高くなったが　人の気は短くなり
高速道路は広くなったが　視野は狭くなり
お金を使っているが　得る物は少なく
たくさん物を買っているが　楽しみは少なくなっている

家は大きくなったが　家庭は小さくなり
より便利になったが　時間は前よりもない
たくさんの学位を持っても　センスはなく
知識は増えたが　決断することは少ない
専門家は大勢いるが　問題は増えている
薬も増えたが　健康状態は悪くなっている

読むことは稀で　テレビは長く見るが　祈ることはとても稀である
持ち物は増えているが　自分の価値は下がっている
長生きするようになったが　長らく今を生きていない