ギリシャの猶予は3日 ハンガリー、アイスランドに続けその2 今こそ童話「モモ」を読もう

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さて、本日はギリシャがEUと合意とかで日経平均が300円以上値上がりしてるとか。

東証、午前終値300円超上昇 – ギリシャ合意を好感
http://news.mynavi.jp/news/2015/07/14/122/

まぁ、しかし。
ギリシャが合意したと言っても、こりゃ単なる引き延ばしですね。

完全服従かユーロ離脱か-ギリシャに与えられた時間は3日間
2015/07/13 13:26 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NRDT9VSYF01T01.html
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(ブルームバーグ):欧州首脳は12日、ギリシャのチプラス首相に対し、反緊縮の原則を曲げるか、それともユーロ圏を離脱するか二者択一の決断を迫った。ブリュッセルで開かれた緊急のユーロ圏首脳会議で、チプラス首相はこれまでの支援策の条件で実行されていない項目のリストを突きつけられた。

その上で同首相は、最大860億ユーロ(約11兆7000億円)規模の新たな支援プログラムの前提条件として債権者の主要な要求を法制化するよう、3日間の猶予を与えられた。

ノーベル経済学賞受賞者であるポール・クルーグマン氏はブログで、「このユーログループの要求リストは狂っているとしか思えない」とした上で、「この欧州プロジェクトが本来目指していたはずのものに対するおぞましい裏切りだ」と指摘した。
ギリシャの向こう3年間の必要額は最大860億ユーロで、そのうち8月中旬までに220億ユーロが必要になる見通し。

まぁ、これは単純に言うと、

EU
「ギリシャお前な~。しょうがないからまた金返したるわ。
けど、金貸して欲しければ、お前んとこの年寄り。年金貰い過ぎだろ。年金減額しろや。
そして税金も上げろ。
そして、国有資産も売却しろや。
分かったな。これを15日までにお前んとこの議会で法制化するんやで。」

チプラス首相
「はい。分かりますた。」

ギリシャ国民
「なんじゃこりゃ?なめてんのかこれ?」

という訳で、わざと受け入れられないとしか思えない条件を突き付けてるということです。
チプラス首相も最初から受け入れるつもりもないのかもしれません。

人間社会は相変わらず阿呆なことをやってます。
3日後には、また株価は大荒れになるでしょう。
ワタスはもう既におバカな株取引などから足を洗ったのでどうでも良いことですが。

さて、皆さんはミヒャエルエンデさんの童話「モモ」をご存じでしょうか。

この童話の作家ミヒャエル・エンデさん
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ミヒャエル・エンデ(Michael Ende, 1929年11月12日 – 1995年8月28日)

日本とかかわりが深いことで知られてます。
奥さんは翻訳者の佐藤真理子さんです。
エンデの資料を世界一多く展示してるのは長野の黒姫童話館が知られてます。

あの映画化されたネバーエンディングストーリーの作者ですね。
はてしない物語です。

モモと、はてしない物語はワタスの大好きな童話です。
特にモモは大好きでことあるごとにこのブログで引用してきました。

あらすじはこんなでした。

http://ameblo.jp/classical-literature/entry-11396342102.html より抜粋

今はすっかり廃墟になってしまっている円形劇場に、どこからともなくモモという少女がやって来て、住み着きました。

モ モの見かけはたしかにいささか異様で、清潔と身だしなみをおもんずる人なら、まゆをひそめかねませんでした。背がひくく、かなりやせっぽちで、まだ八つ ぐらいなのか、それとももう十二ぐらいになるのか、けんとうもつきません。生まれてこのかた一度もくしをとおしたことも、はさみも入れたこともなさそう な、くしゃくしゃにもつれたまっ黒なまき毛をしています。目は大きくて、すばらしくうつくしく、やはりまっ黒です。(14ページ)

小さなモモには不思議な能力があって、それは相手の話を熱心に聞くこと。

一生懸命モモに話している内に、モモはなんにも言わないのに、話している人はすっかり気分がよくなって、物事は自然と解決してしまうのです。

ずっとケンカしていた2人もモモの前でいつの間にか仲直りしてしまったほど。
近所の人々の間で、「モモのところに行ってごらん!」(22ページ)というのは、合い言葉のようになりました。

想像力が豊かで、子供たちからも愛されているモモ。

たくさんの友達に囲まれているモモでしたが、親友と呼べるような大切な友達が2人います。

まず一人目は、道路掃除夫をしているベッポ。ベッポはもうおじいさんですが、一生懸命道路を掃除する仕事に打ち込んでいます。ベッポは自分の仕事を誇りに思っているのです。

ベッポはモモに、道路掃除の極意を教えてくれました。

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな? つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」(53ページ)

あとどのくらいで掃除が終わるかを考えていたら、その仕事はとても辛いものになってしまいますよね。
目の前にある小さなことに集中して、楽しみながらそれに打ち込んでいれば、いつの間にか仕事は終わっているというわけです。
ベッポのこの考え方は、日常生活で応用出来ますよね。

勉強や仕事などで、やらなければならない何か辛いことに直面してしまった時は、とりあえず目の前の物に集中して取り組んでみてください。これは、とても効果的なやり方だろうと思います。お試しあれ。

もう一人のモモの親友は、堅実な生き方をするベッポとは正反対の、夢見がちな青年ジジ。
ジジは色んな仕事をしていますが、中でも円形劇場のガイドを張り切ってやっています。

ほら話が好きで、観光客に荒唐無稽な話を吹き込むジジの夢は、いつか有名になって、お金持ちになること。

「そ の気になれば、金もちになるのなんか、かんたんさ。」ジジはモモに言いました。「でもな、ちっとばかりいいくらしをするために、いのちもたましいも売 りわたしちまったやつらを見てみろよ! おれはいやだな、そんなやり方は。たとえ一ぱいのコーヒー代に事欠くことがあっても――ジジはやっぱりジジのまま でいたいよ!」(58~59ページ)

やがて町中の人々の前に、灰色の男たちが現れるようになり、人々の気持ちは変わります。
この物語は、すごく単純化すると、モモと灰色の男たちの戦いの物語です。
モモは灰色の男たちを認めず、灰色の男たちはモモの存在に危惧を覚えます。
両者は決して相容れません。

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帽子をかぶり、書類かばんを抱え、いつも葉巻を吸っている灰色の男たちは、実は「時間どろぼう」なんですね。
人間の心を巧みに操り、半ば騙すようにして、時間を節約させます。そうして余った時間を奪い取り、その時間を使って生きているのが、灰色の男たち。

現代社会では効率化ばかりが叫ばれ、生活に追われているといつの間にか、ゆとりある時間や誰かを思いやる心は、どんどん失われていってしまいます。

気のいい床屋のフージーさんの前にも、ある日突然、灰色の男が現れました。

フージーさんは、お客さんとおしゃべりをしながら仕事をするのを楽しみにしていたのですが、灰色の男は、フージーさんがどんな風に時間を浪費しているのか説明しながら、灰色の鉛筆で鏡の上に数字を書き始めます。

睡眠時間、労働時間、食事の時間、その他もろもろのやらなければならないことを差し引いていくと、驚くべきことに、フージーさんの自由な時間というのは、生涯でもう何も残らないのです。

灰色の男は、自分は時間貯蓄銀行の者だと名乗り、一日2時間倹約をしていけば、62歳になった時、一億五百十二万秒もの大資本が自由に使えると吹き込みました。おまけに利子まで払われると言うのです。

「やりますとも!」フージー氏はさけびました。「どうすればいいかおしえてください!」
「おやおや、」と外交員は言って、まゆをつりあげました。 「時間の倹約のしかたくらい、おわかりでしょうに! たとえばですよ、仕事をさっさとやって、よけいなことはすっかりやめちまうんですよ。ひとりのお客に 半時間もかけないで、十五分ですます。むだなおしゃべりはやめる。(中略)とりわけ、歌だの本だの、ましていわゆる友だちづきあいだのに、貴重な時間をこ んなにつかうのはいけませんね。ついでにおすすめしておきますが、店のなかに正確な大きい時計をかけるといいですよ。それで使用人の仕事ぶりをよく監督す るんですな。」(98ページ)

フージー氏は灰色の男と会ったことは覚えていないのですが、それ以来人が変わったように合理性ばかりを重んじる、冷たい人間になってしまいました。

そしてそれはフージー氏ばかりではなく、町の人々がどんどんそんな風に変わっていってしまい・・・。

時間に追われ、仕事や生活の効率化ばかりを求め、人間的なあたたかみを失っていってしまったのです。

円形劇場には子供たちばかりが集まるようになりました。
今まで一緒に遊んでくれていた親たちは、仕事に夢中になり、ただ高級なおもちゃだけをくれるようになったからです。

大人たちに灰色の男たちの危険性を訴えようと、モモとその仲間たちは集会を開こうとしますが、それは失敗に終わり、かえって灰色の男たちに目をつけられてしまったのでした。

ある時、モモの前に大きなカメが現れます。カメの甲羅にはほんのり光る文字が浮かび上がりました。「ツイテオイデ!」(177ページ)と。

モモは不思議なカメの後について行って・・・。

一方、灰色の男たちはモモを捕まえようと円形劇場にやって来ます。
しかし、モモの姿はありませんでした。
目障りなモモをどうするべきか、灰色の男たちは会議を開きます。

そして、灰色の男たちは、恐るべき計画を思いついたのでした。
道路掃除夫ベッポと観光ガイドのジジ、そして子供たちを、モモから引き離そうというのです。

われわれはこれらの人間をすべて、手のとどかないようにひきはなしてしまえばいいのです。そうすれば、あわれにもモモは完全にひとりきりになってしまいま す。そうなったら、いくら時間があろうと、なんになるでしょう。そんなものはもてあます、いや、呪いたくさえなるでしょう! おそかれはやかれ、それに耐 えきれなくなります。そうなったとき、諸君、われわれが出ていって、こっちの条件をもちだすのです。(211ページ)

灰色の男たちの作戦はうまくいってしまうのか? 

そして追い詰められたモモたち。
最後の最後でモモの必殺技が火を吹く。

この童話は単なる童話なんかじゃない。

作者ミヒャエル・エンデさんはこの世界が国際金融財閥によって
支配されていることを知り尽くしていました。

国際金融財閥=時間泥棒とはこんな連中。
FEDERAL RESERVE(連邦準備銀行)に巣食うやつら
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スイスのBISを頂点とする中央銀行システム
その下には日本なら日銀、アメリカはFRB、ヨーロッパはECB、中国はHSBC。

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ロスチャイルド、ロックフェラー、クーンローブ、ウォーバ-グ、ブロンフマン等々。
企業名を出すならゴールドマンサックス、JPモルガン、モルガンスタンレー、シティ、ドレフェス、ラザール・フレール等々
日本で言うなら三井住友、東京三菱。
全部奴らの手下です。

株式相場や金融システムは、
時間泥棒達がグルでグルグルやってるだけなのです。

エンデさんはもう亡くなりましたが。
このような本が出ています。

エンデの遺言 根源からお金を問うこと

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エンデさんは、お金は誰が刷ってるのか。
我々のお金は、誰が発行したものなのか。
通貨発行権は国際金融資本に占拠されてしまっている。
そういう深い洞察力の元、この童話を書いているのでした。

みんな騙されるんじゃない!

いつの頃か忘れ去られてしまった人たち。

かなり前までは、街には酔っぱらいのおじさん達がいた。
ワンカップ大関片手にフラフラしてるダメダメな人達はいっぱいいた。

駄菓子屋のおばあさんは一人で店番していた。
街の散髪屋さんは、爺さん一人でやってた。

いまや街並みはすっかり綺麗に整備され、きらびやかになってしまい、
そういうダメダメな人達はどこかへ消えて行ってしまった。

これは有名な絵 ジョルジュデキリコ「通りの神秘と憂愁」
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2015年。
モモは消えてしまったように思える。
ギリシャのチプラス氏はハンガリー、アイスランドに続くのか。
そして皆さんはモモの存在を思い出せるでしょうか。

本当にありがとうございますた。

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