ベネズエラ政府仮想通貨Petro(ペトロ）登場！＝新手のICO詐欺？！

 さて、これ面白いですね。

あの南米ベネズエラ。
政府発行の仮想通貨Petro（ペトロ）という仮想通貨のICOをやるそうです。

深刻な財政危機に陥っている南米#ベネズエラ のマドゥーロ大統領は、２０日、世界有数の埋蔵量を誇る原油を担保にした独自の#仮想通貨 「ペトロ」の発行を開始したと発表しました。https://t.co/4FBuX0xcK8

— ＮＨＫ国際部 (@nhk_kokusai) February 21, 2018

で、正直こりゃ詐欺だろうとあのNews Week誌が突っ込んでます。（笑）

ベネズエラ版ビットコイン「ペトロ」は新手の仮想通貨詐欺

2月20日、仮想通貨「ペトロ」の発行記念イベントで演説するニコラス・マドゥロ大統領　REUTERS/Marco Bello

＜アメリカの経済制裁に苦しむベネズエラは仮想通貨の発行を危機打開の突破口にしようとしているが、巨額の負債を抱える政府の通貨には誰も魅力を感じない＞

破綻した経済を立て直す手立てとして、ベネズエラは独自の仮想通貨「ペトロ」の発行を発表した。・・
「ベネズエラの原油で通貨を担保すると言うが、政府の説明によると、政府は通貨と石油の交換を保証していない。交換できるのは、ベネズエラの通貨ボリバルだけで、ボリバルにはほとんど価値がない」と、ワシントンのシンクタンク大西洋協議会のベネズエラ専門家、マリアノ・デ・アルバは言う。
「結局、きちんと予習をする富裕層がこれを賢明な投資と見なすとは思えない。人をひっかけて、誰かが実際に金を出すかどうかを試そうというマドゥロの必死さが透けて見える」・・

ペトロの正体はただの国債
・・この制裁によって、ベネズエラは膨れ上がる借金の借り換えはほぼ不可能になった。
原油価格の記録的な低水準とハイパーインフレを引き起こした経済運営の失敗により、ベネズエラは歴史的な経済破綻に陥っている。国民は食糧や医薬品の慢性的な不足に苦しみ、暴力や犯罪が広がり、最低限の食糧を入手するために中間層が長蛇の列を作る。
・・

南米ベネズエラと言えば、最近、財政破綻した国ですね。
1500億ドル(約16兆円)の対外債務を返済できなかった。

で、今やとんでもないハイパーインフレ中です。
つぉぉぉ。
1万3000%の昇竜拳。

今年のインフレ率、１万3000％か－ＩＭＦのベネズエラ経済見通し https://t.co/BQGlcd26n4 pic.twitter.com/ppdjvRupgl

— ブルームバーグニュース日本語版 (@BloombergJapan) January 26, 2018

インフレ率1万3000%というのは、要するに通貨が紙屑になっちゃったのです。
最近、こんなトレンドも起きてるようです。

【世界仰天トレンド】
リアル紙幣をバッグにリメイク!!!
地獄のインフレでお金がゴミクズ同然のベネズエラで新トレンド誕生!!!
https://t.co/h3VYL2Ghbt

— 海外B級ニュース (@gakkari_club) February 14, 2018

現在、ベネズエラでは、卵が通貨代わりになってるんですね。

（殖エルデ）「ボリバルフエルテ」（強いボリバルの意。従来の通貨ボリバルを1000分の1に切り下げたもの）はこの1年間に対ドルで98％の価値が失われた / “ハイパーインフレのベネズエラ、「卵」で物々交換 – WSJ” https://t.co/d2bFTkS5hP

— paravola (@paravola) February 11, 2018

それでどうしようもなくなってICOするのです。

これを個人で例えるとですね。

将来、何の発展も見込めないし。収益を生む見込みもない。
そもそも他人から16億の借金もしてるし、財政破綻してる。
そういう人が、コイン発行するから買ってくれ～と言ってるのです。（笑）

おいらペトロっていうんだ。
怪しい奴じゃないよ。

ICO詐欺かよ！

まぁ、これはそう突っ込まれてもしょうがない。

以下で買えるようです。
興味ある人は買ってみては如何でしょうか。

http://www.elpetro.gob.ve/
1ペトロ＝60ドル（約6400円）
最小単位：0.0000001PTR

まずは機関投資家に60%割引でプレセール。
3/1から一般向けICO開始。

ちなみに日本政府も仮想通貨の検討中のようです。

日本政府、デジタル通貨（ｅ円）発行の検討を明言。https://t.co/j33SEh4T4c
日本から一万円札がなくなる日 -国家のデジタル通貨発行についてhttps://t.co/x4NApIxbVi

— okupon (@okuribitoponnta) February 18, 2018

日本円もかよ。
まぁ、今年からいよいよ、世界中で政府系の仮想通貨発行の動きが出てくるでしょう。

BISもIMFも仮想通貨規制と言っている。
イングランド銀行総裁も、こんな発言もしてます。

イングランド銀行総裁「ビットコインは通貨として失敗」https://t.co/V1sLxgJgh0

— コインテレグラフ ジャパン (@JpCointelegraph) February 21, 2018

ワタスの見るところ、今後、いよいよ政府が仮想通貨を発行するために
今のうちビットコインを潰しをしておこうとする動きに見えます。

これは 新刊 で口を酸っぱく書いたことなんですが。

正直、ドルやユーロ、円という法定通貨（フィアット通貨）は、そもそも普通に詐欺通貨ですからね。

だって、発行上限もない。
無限に発行可能で、価格操作しまくり。
マイニングが人力。

って、アホか！
こんな詐欺通貨誰が買うか！

良く考えて下さい。

例えばビットコインがこれから景気回復させるため金融緩和します。
マネタリーベースを２倍に引き上げます。（マネタリーベースとは通貨総発行量）

これがビットノミクスです。

こんなこと言い始めたらどうなると思いますか。

ぇ”ーーーー。

おい！
これからビットコイン２倍発行すんのかよ！

とたんにビットコイン大暴落。
詐欺かよ！

みんな目ん玉飛び出させて驚きますよ。

はうあどころかイナハウアぁぁ。

発行上限なしに発行しまくる通貨はただの詐欺。
なぜ、これを法定通貨（フィアット）がやると普通に常識のように受け入れられるのでしょうか。

なんなのこの世界？
みんな不思議に思わないんでしょうかね？
新刊 でここら辺はしつこく書いたことなんですけどね。

国家は普通に詐欺をやる。
ベネズエラ程度の小規模になると詐欺と言われてしまい、大国がやると詐欺にならない。

今回のベネズエラのICOでその認識が広まれば良いのですが。

本当にありがとうございますた。