八百屋さんのような畑づくり 市川ジャンさん自給農法セミナーin八ヶ岳 4月10日(土)4月11日(日)

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ヒャッハー!

さて、今度の4月10日(土)、11日(日)。
八ヶ岳にあの市川ジャンさんがやって来ます。

ジャンさんは以下の人。
以前のセミナーの様子。

農業やりたくても、なんだか面倒くさそうだなぁ。
時間がないから自分には無理だ。。

そう思ってる人。

いやいや。

本来、野菜作りは頑張らなくて出来るのです。

良く農業をやってると、農業はつらい。農業は厳しい。
いわゆる3Kだと言われます。

普通に考えて見てください。
畑にできたものを食べるだけ。

それでなぜ3Kになるのでしょうか。

それはあくまで事業としての農業だからです。

効率、時間短縮、経費削減を考えざる得ない。
だから3Kになる。

嘘に気付いた人々は、自給自足農業に移行してる。
市川ジャンさんはまさにその取り組みをしている人でした。

自給自足農業はむしろ、楽しい。
楽農です。

農業がつらいって誰が決めたの?

サクッと畑に行ってサクッと収穫。
まるで自分ちの近所に自分のエサ場を作る感覚。
畑に行くのが毎日楽しくなってしまう。

こんな農業があったのか!
一度聞くと、誰もが目から鱗でファンになってしまう。

感動する人多数。
ジャンさんの自給農法は、今や全国でファン多数で引っ張りだこです。
そのジャンさんが、遠く九州熊本からやってきてくれます。

実際に会えるチャンスは滅多にない。
参加するんだ!

市川ジャンさんが来る!自給農講座 in 山梨 黄金農園

参加 お申し込み先はこちら

2021年4月10日(土)11日(日)両日

1日のみ参加はこちら5千円(税込)

※今年の畑会員は参加無料です。

これは以前の関西自給農法セミナーの様子です。

◎集合場所:玉ハウス
住所 山梨県 北杜市 小淵沢 7677(小淵沢駅より徒歩2分) 地図
BGMと書かれた古い建物です。
場所がわからない人は、山梨中央銀行 小淵沢支店に集合。スタッフが案内します。
※車で来る場合:近くのコインパーキングをご利用ください。(小淵沢第3駐車場が近いです)

講師

市川ジャンさん◎定員:50名◎参加費:
2日参加 1万円(税込)
1日参加 5千円(税込)

◎スケジュール
[10日]
10:00   玉ハウスに集合
10:30~  玉ちゃんより黄金畑の説明
座学「ジャンさんの楽しいダーチャライフと時給農法」
12:30~  昼食
13:30~16:30 玉ハウスより徒歩2分の畑で、実践と講習(ジャガイモ・カボチャなど)[11日]
10:00   玉ハウスに集合 車に乗り合わせ大泉の畑に移動
10:30~  畑の違いを見ながら実践と講習(ジャガイモ・カボチャ・陸稲など)
12:00~  昼食
13:00~16:00  実践と講習
※1日しか参加できない方は、10日(土)の参加をオススメします。
初日に予定している座学を聞いた方が総合的に理解しやすいです。

◎持ち物
・作業用グローブ
・長靴
・クワなど自分の農作業道具(黄金農園でも用意はあります)
・春蒔きの種(春蒔きの種は、桜の咲く頃であれば蒔けます)

◎身につくこと
・ガンバらない畑、ダーチャライフのコツ
・自給農法によるエサ場づくりとサボり方
など、畑に行くのが楽しくなるのコツを伝授していただきます。

◎昼食
各自持参か近くのお店で(自由)

◎玉ハウスに宿泊希望(現地会計)
布団使用:2,500円
寝袋持参:2,000円

◎玉ハウスで懇親会! ジャンさんの手作り料理もお楽しみ♪(現地会計)
10日(土)18:00~
参加費:4,000円(ノンアルコールの人:2,000円)

◎キャンセルポリシー
・前日全額 ・2日~3日前半額 ・4日~6日前30%のキャンセル料がかかります。

そもそも市川ジャンさんの自給農って何?
と言う方。

ワタスが気に入ったのはずぼらでも良い。
頑張らなくて良い。
それでいて無肥料、無農薬でも育つというところです。

現代農法とは全く違う自給自足農法です。

FREEDASさんより
https://freedas.net/2018/05/08/report-of-self-support-farming-part1/

座学で学んだ『自給農法』の理論

 

市川ジャンさんと自給農法

・・
まずはジャンさんが自給農法を実践・経験するまでのお話からスタート。

何年間も自然農法を実践し、うまく行かなかったジャンさんが限界を感じていた時に出会ったのが、糸川勉さんと言う方。

この糸川さんに『自給農法』を習ったそうです。

糸川勉さんを紹介しているブログの写真を下に引用しておきます。

それまでどうしても小さいものしか作れなかったニンジンが、この自給農法を実践するとすぐに売り物になりそうな立派なものが収穫できたとか。

そう!

私も正に、「ニンジンが細マッキー(油性ペン)レベルのしかできない…」と悩んでいました。

過去に自然農で作ったセクシーニンジン

自給農法って何?

・肥料や農薬に頼らない農法。なぜなら「土はもうできている」と考える

・機械は不要で誰にでもできる

・100人いれば100通りの方法になる

・八百屋さんやスーパーに行く感覚で畑に行く=いつでも収穫できる『エサバ』

・頑張らない農法。高齢でもできる。⇒「労働」ではなく『本能』

もし自然農法や自給自足に興味がない人が見たら

こんなの当然「アヤシイ」と思うでしょう。

でもわたしはこの時点ですでにかなり興奮しました。

特に胸を打ったのは『100人いれば100通りの方法になる』。

ジャンさんが言うには、

「福岡さんや木村さん(奇跡のリンゴの木村秋則さん)、川口さんなどの自然農法を実践してもうまく行かない」

その理由は

「その人の農法はその人にしかできないから」

なるほど!ある意味あたりまえかも?

当然イチローのマネは誰にもできないし、あの潰れたクソぼろいラーメン屋の味は2度と再現できない。

人は同じ世界に生きているように見えて、本当はその人だけの宇宙で生きている。

同じコトをしても、絶対同じにならないのがこの宇宙の法則…

とにかく個人的には超ハラオチ。

「土はもうできている」話の詳細は、次回書きます。

『感性』で作る十人十色の『エサバ』

・全ての生き物は『エサバ』を持つ。それを取り戻し、自分や家族の『エサバ』を作る

・『農』は『人間のエサバづくり』。『労働』ではなく動物と同じように『本能』を活用

・だから作業時間はふだんスーパーに買い物に行く頻度や所要時間と同じ程度でOK

・自然界では『エサバ』は生物みなで共有。多様な生物がいてこそ繁栄する

この『エサバ』という考え方をベースに、「365日収穫できる自分だけの畑」を作ることが可能になるようです。

そして『労働』ではなく『本能』を使うというのが目からウロコ。

例えばこんな感じですかね。

「この野菜は乾燥した場所のほうが元気だな…今度はこっちに種をまこう」

「このあたりは密集しすぎて苦しそうに見える…半分はあっちに移植しよう」

畑で歩くときのクセ(ルートや足を踏み込む場所)が地形や環境・その畑の個性を作る

言い換えれば、

ヒトの『本能』=『感性・五感』

感性で作り上げることで、個性ある『エサバ』になっていく。

毎日その人の感性で種をまいたり苗を植えたり草を刈ったり…

こうやって十人十色の自分だけの『エサバ』になるとのこと。

教科書・マニュアルに頼らない。

「いつもそこ(にいる人の感性)にすべての答えがある」というスタンス。

人によって感じ方が違えば、動き方も違う。

だから自然に違う畑(エサバ)になるということでしょう。

ここまでの感想として、この『自給農法』もやはり『哲学』や『思想』が出発点。

福岡さんはじめ自然農をする人はみなそうですね。

結局最後は『生き方』につながる。

今回の『生き方』は予想以上にヤバいやつでした。

なぜなら『人によって違う』=『誰でもできる』から。


さて、自給農法ではなぜ無農薬・無肥料でもしっかりと育つのか?

その答えは下の4つ。

① 大地の再生力を活かす
② 『次世代土壌』を活かす
③ 分け合うことで増やす
④ 土掛け3回肥料いらず

それでは詳しく解説していきましょう。

『無肥料』『無農薬』でもしっかりと育つ!?

植物が育つために必要なもの。

それは、『光』と『水』・『空気』・『土壌の栄養素(窒素・カリ・リン)』、そして植物自身の『光合成』ですよね。

だから現代の農業の考え方では、

・肥料で土に栄養素を補って

・病気が出ないように農薬まいて

・栄養を雑草に取られないように排除

するんですね。

そして収穫が済んだ畑は土が硬くなっているからまた耕して、栄養がなくなっているからまた肥料を施して、雑草や病気の予防にまた農薬まいて…

とまあ大変です。エンドレスにお金も手間もかかります。

それにしても…

農家の人はこんなに苦労して野菜を作るのに、その割に野菜って安すぎますよね。

では『自給農法』は「植物が育つワケ」をどう考えているのか?

なぜ『無肥料』『無農薬』でもしっかりと育つのか?

その答えは

なぜ自然の中では野草や木々が勝手に(人間が手を加えなくても)健全に育っていくのか?

を考えるところからはじまります。

①大地の再生力を活かす

『自然界はみんな共同で最後は森を作る』

講師のジャンさんに教わった印象的な言葉です。

ポイントは『みんな』。

人間が何も手を加えない土地は、長い年月をかけて必ず最後には森になる

植物だけにフォーカスした場合、その移り変わりを『植生遷移』と言うそうです。

これは何となく知っていました。

しかしこの植生遷移は、実は植物だけの力では起きないのですね。

つまり『みんな』で森を作るというのは、

植物だけでなく、菌も、虫も、鳥も、動物も、植物も、すべての生き物のすべての営みが森を作る方向に働いているということ。

それは例えば…

鳥が木の実を食べて飛んだ先で種が入ったフンを落とす

イノシシが穴を掘ってそこに窪地が好きな植物が繁茂する

白アリが弱った木に巣を作ったことで木が枯れ、菌のたくさん住む腐葉土となり、次の木をはぐくむ

このように『すべての生き物のすべての営み』は、大きく見れば森を作る方向に働くらしいです。

森を作る力=大地の再生力

自給農法は、この『大地の再生力』を抑えるのではなく、逆手にとってうまく活用する農法。

自然の持つ森に向かう力を手伝ったり助けることで、病気にならず、肥料もいらない健全な作物が育つ方法。

そのためには、『感性』を働かせてその力(大地の再生力)を見抜き、共同作業するようなイメージが必要になります。

今の農業は大地の再生力を抑える方向にだけ、ものすごく労力を使ってるから非効率なのです。

②『次世代土壌』を活かす

「次世代」とかいうと、最新の土壌改良システムのようなイメージが湧くかもしれません。

しかしもちろんそうではく、

土壌は「もうできている」と考えるから『次世代』なのです。

どういうことかというと、

植物はみな「次の世代のために土壌を作っている」ということであり、

具体的には根っこがつかんでいる土が「次世代土壌」となります。

・ジャンさんのスライドより

自然の植物(野草や雑草)は、自分の子供や子孫(次世代)が育つために最適な環境を自分の根っこのまわりに作っているということです。

つまり雑草だろうと、何か植物が生えていれば、そこには必ず次世代土壌が存在することになりますね。

これはなぜ自然界では『連作障害』が起こらないのか?(雑草は毎年同じ場所に生える)

という問いを考えてみても納得できます。

土壌が持つこの本来の力を使えば連作障害も起こらない。

というよりも逆にどんどん連作に適していくということ。

この話を聞いたときは、気持ちいいぐらい常識が崩壊し、自然の摂理に沿った理論に心底納得しました。

よく言われる「土ができていない」のではなく、「すべてここにある」と考えることから自給農法がはじまります。

植物が育つために一番いい土壌は雑草などがすでに作ってくれている。

「土はもうできている」んです。

ただ、ここでふと疑問が…

「理論は納得。でもさ…オレも雑草は排除しないでやってきたのに、あまり育たなかったよ…なんで?」

その答えは講師のジャンさん語録からいただきます。

野菜って、外人なんです(原産地はほとんど外国)。だから地元の人(雑草)がたくさんいるところに種をまいたり苗を植えると遠慮するんです」

「だからそこを手伝ってある程度勢いのある状態(根っこがしっかりとした状態)にしてあげられれば、今度は周りの地元の人が遠慮しはじめます(しっかりと育ちだす)」

苗を作るはじめの1ヵ月で、しっかり収穫できるかどうかの7割が決まります

「そういう意味ではホームセンターの苗はほぼ全滅です。ちゃんとした苗でないと、その後挽回するのはかなり難しいです」

なんだか…

全部人間と同じですね。

当たり前のことだけど、なかなか気づけない視点です。

自然農法でよく言われる

『雑草を敵にしない』

『自然は耕さない(不耕起)』

などの素敵な言葉をうわべだけで実践してもダメってことがハッキリしました。

方法論ではなく、もっと当たり前の『感性』で向き合わないといけなかったんですね…

反省。

Q:具体的に次世代土壌をどう活かすの?

A:・根土を集めるために、雑草の根までの表層を削った土でウネを作る

・根土の中に種まきをする。根土のポットで苗づくりをする

詳細はまた違う記事で。

③分け合うことで増やす

「食物連鎖 EGO」の画像検索結果

ピラミッドで考えているのは人間だけ

…分け合ったら減らないにしても増えはしないのでは?

たしかにふつうはそう思います。

ここでもジャンさん語録をどうぞ。

「自然界はいつもバブル(終わらない)。倍々ゲームで増える」

「生き物はそれぞれの役割をまっとうしているだけ。どの行為も実は分け合っている」

「多様性があればあるほど豊かな場所になり、共存共栄できる」

例えば、お米(イネ)は「一粒万倍」と言われます。

実際には慣行栽培(一般的なコメの栽培方法)で多くて2,000粒程度(参考:クボタのタネ)。

それでも2,000倍ってすごいです。

たしか仮想通貨バブルでも1,000倍ぐらいだったのにそれ以上。

…しかも終わりがない!

そんなふうに倍々ゲームな自然界は、全ての動物が分け合っているからこそ成り立つということ。

例えば…

ある虫を『害虫』として排除した場合

① その虫が食べていた草が増えすぎる

② 他の草が育ちにくくなる

③ 他の草を餌とする虫がいなくなる

④ その虫が好きだった鳥がこなくなる

⑤ その鳥のフンが好きな微生物がいなくなる

⑥ その微生物が好きだった病原菌が発生しやすくなる

⑦ 病原菌によって、さらに偏った植物しか育たなくなる

⑧ 繰り返しながら負のスパイラルへ…

とまあこんな感じでしょうか。

だから本当は、雑草や虫がたくさんいる多くの生物にとってのいい『エサバ』であればあるほど、人間にとってもいい『エサバ』になるはずなのです。

『害虫』という言葉も、人間サイドが勝手に思ってるだけ。

ほかの自然界からすればいい迷惑です。

そして、人間サイドの視点のみでその虫を駆除すれば、回りまわって最後は人間に悪影響を及ぼします。

④土掛け3回肥料いらず

この言葉、わたしは初めて聞きました。

昔から日本の農家に伝わる言葉(格言?)だそうです。

講師のジャンさんが、

他の内容は忘れても、これだけは絶対に覚えて帰ってほしい!

と言ったほど重要なテクニックです。

具体的には、

収穫までに3回、ウネの側面の表面を雑草ごと削って、草と土をフワッと混ぜて(チャーハン状態と呼ぶそう)作物の根本にかける

これで除草と肥料やりが同時に完了するとても効率的・合理的な方法とのこと。

ちなみにジャンさんは

「5回とか7回とかいろいろ試したけど、結局3回以上は変わらないので、やっぱり3回が一番いい」

と言ってました。

ジャンさん、実践の人です。

これに関しては詳細な理論の説明はありませんでした。

ともかく古来からのテクニックとのこと。

自給農法が無肥料・無農薬で育つワケまとめ

①大地の再生力を活かす

②『次世代土壌』を活かす

③分け合うことで増やす

④土掛け3回肥料いらず

『思想的・感覚的』な内容と『科学的・実践的』な内容のバランスがいいですね。

個人的に、今まで独学した自然農法は思想や思い(罪悪感や正義感)が色濃くて、実際的な部分は弱いと感じていました。

それらに比べると「これなら本当にいい野菜ができそう」と素直に納得できるものでしたね。

続きは以下のブログへ
自給自足なら『自給農法』座学編③:自然界での人間の役割とは?

とにかく、学べばすぐファンになってしまうジャンさんの講座。

参加すべし!

本当にありがとうございますた。



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